利き腕だけを使うバランスの悪さが肩こりの原因
体を動かせば、肩こりにはならない
何年か前になりますが、こんな興味深い逸話があります。
日本のある有名な指圧師が世界各地を回り、指圧の普及を行いました。どこの国でも指圧は喜んで受け入れられましたが、ただ一ヵ所だけ、指圧の普及に失敗した国があったというのです。それが、オランダでした。オランダの人たちには「肩こり」がなく、肩こりという単語そのものもなかったといわれます。
なぜ、オランダの人たちには肩こりがなかったのでしょう。それは日常生活の中でチューリップなどの花の手入れでよく体を動かしていたからだといわれています。
体をよく動かしていれば、肩こりは起こらないということを示した話だといえるでしょう。
パソコンを使う機会が多い現代人に急増したのが、肩こりの悩みです。
大人の男性の片腕は、約4〜5kgの重さがあるといわれます。それだけの重さのあるものをぶらさげているので、肩は非常にこりやすい場所であるといえます。
肩こりは疲労物質である乳酸がたまることで起こります。
肩を始め、全身をよく動かしていれば、肩こりは起こらないのですが、肩を静止したときに乳酸がたまります。すると、両肩に腕の重みがズシンときます。
肩を動かし、こりを解消!
「肩がこってきたな」「疲れたな」と感じ始めたときに、肩をよく動かすといいのです。
私は執筆などをしていて、肩が疲れたなと感じたとき、両方の肩を「貧乏ゆすり」のように動かすようにしています。すると肩こりにならなくてすむのです。
また、普通は右なら右の利き腕だけを使い、反対側の腕を動かすことはありません。これも肩こりの原因となります。左右の肩を均等に使えば、肩こりは起こらないのです。私は左手でも文章が書けるように練習して、今では右手が疲れたら、左手を使って書くようにしています。実際に文字を書くところまでいかなくともかまいません。
右手を使って疲れを感じたら、左手もぶらぶら振って動かすだけでもいいのです。左右の肩を均等に動かすことで肩の疲れの残り方は全然違ってきます。
また、肩こりの解消には肩甲骨をよく動かすことも大事です。そこでおすすめなのが、肩を「スットン」と落とす【肩スットン動作】です。この動作は息を吸いながら肩をぐっと持ち上げ、そのまま再び息を吸いながら肩を後方に動かし、思い切り息を吐きながら、「スットン」と肩を落とす動作です。肩こりを感じたときに3〜4回行えばらくになります。
(抜粋:健康 2009年 08月号 [雑誌] )
ヨガ指導者 藤本憲幸
ヨガや断食をはじめとした健康法、東洋医学を指導する。約30年前、日本で起こったヨガブームの牽引者でもある。記憶・集中術などの第一人者としても有名。『頭のいい人の短く深く眠る方法』など著書多数。【著 書】
頭のいい人の短く深く眠る法―頭と体が100%活性化する最高の眠り方
能力の9割は「集中力」で決まる―集中力を高める32のメソッド その実証









