歩いて歩いて3,500キロ 奈良県職員がお勧めコース
2009年10月27日配信
奈良県には一風変わった部署がある。「ならの魅力創造課」の「歩く奈良推進グループ」。昨年4月の発足以来、メンバー5人が3,500キロを歩き、お勧めの散策コースを「歩く・なら」のタイトルでホームページに公開している。
奈良公園周辺の国宝を巡るものや、吉野の修験道をたどるものまで約20通り。1カ月でアクセスが1万回を超えることもあった。9月からはコンビニで地図を自由にプリントアウトできるようになり、人気は上々だ。
きっかけは荒井正吾知事が、県内の歴史遺産や自然を巡るコース作成を提案したこと。観光課の職員だった谷垣裕子さん(46)を中心にプロジェクトが動き始めた。
谷垣さんらは市町村からコースの候補を聞き取った上で、地図を片手に実際に歩き、道中の標識やトイレ、交通量などをチェックする。週に1、2回、少なくとも数十キロは歩く。
「歩いてみて初めて分かることも多い。ロープが切れていて、岩場から落ちかけたこともある」と笑う谷垣さん。コース近くの絶景スポットやゆかりの寺社の確認など、寄り道も大切な仕事だ。
「昔の人と同じように歩くことで、歴史を身近に感じることができる」。今後もコースを追加する予定で、候補は現在70通り以上。リュック姿の谷垣さんらは当分休む間がなさそうだ。







