ロート製薬、中国百貨店に高級化粧品 機能性を重視
2009年11月12日配信
ロート製薬は、百貨店向けの高級化粧品ブランドを中国市場に投入する。来年1月から上海の日系百貨店で販売を始め、3年後には30店舗まで拡大、年 間10億円の売り上げを目指す。中国ではドラッグストア中心の低価格ブランド「肌研(ハダラボ)」を昨年から展開しているが、高級ブランドの投入によっ て、美容意識の高い働く女性などの層を取り込んでいく。
投入するのは、高級基礎化粧品ブランド「エピステーム」。まず来年1月1日から「伊勢丹上海」で販売を始める。ロートの現地子会社が育成した美容部員を通 じ、価格が8000~1万円の化粧水や、サプリメント、美容ドリンクなど18商品を販売。店舗は旗艦店と位置づけ、エステサロンを併設し、情報発信の場と しても活用していく。ロートが海外の百貨店で化粧品販売に乗り出すのは初めて。
エピステームは、糖分がコラーゲンなどのタンパク質と反応する「糖化」を防ぐ成分を配合したのが特徴。アンチエイジング(抗加齢)対策を強調することで、肌の老化を気にし始める35~40歳を中心に顧客獲得を目指す。
中国では化粧品市場が急拡大している。そのため、資生堂などの大手が販売網の拡充を進めているほか、ポーラ・オルビスホールディングス傘下のオルビス(東京都品川区)が6月に市場参入するなど、事業強化の動きが相次いでいる。
最近では日本以上にお金をかける傾向が目立ち、高級品のニーズも高まっている。ロートでは、こうした市場性に加え、中国にない製薬会社系の化粧品ブランド として高い信頼を得られ、機能性を重視した独自の商品コンセプトが受け入れられると判断、投入を決めた。今後は台湾やタイなど他のアジア地域での展開も視 野に入れている。
同社は2001年に化粧品市場へ参入。エピステームやハダラボのほか、男性化粧品「オキシー」などのブランドを擁し、08年度は化粧品事業で190億円の売上高を記録した。今期も全社売り上げの2割近い211億円を見込んでいる。
少子化や景気悪化で国内市場が低迷するなか、化粧品会社にとってアジアを中心とした海外市場の重要性は高まる一方だ。こうした動向を踏まえ、ハダ ラボについては昨年9月の中国に続き、今年10月にはマレーシアと台湾、ベトナムに投入している。今後も中国を中心に販売地域を広げ、事業拡大を図る。







