喫煙者の肺移植で患者死亡、検視法廷で論議に
2009年10月13日配信
ロンドン(CNN) 英国で喫煙者の肺を移植された男性が術後1年足らずで死亡したことが問題になり、検視法廷でこのほど審理が行われた。
病院側は、喫煙者を臓器提供者(ドナー)から除外する余地はないと主張している。
北スタフォードシャー州の検視法廷によると、英軍所属の兵士だったマシュー・ミリントンさん(31)は、イラク従軍中の2005年に呼吸困難の症状で移植が必要と診断され、07年4月にイングランド東部にある大手専門病院のパプワース病院で両肺の移植手術を受けた。
しかし08年になって移植された肺に腫瘍が見つかり、放射線治療を受けたが、ミリントンさんが服用していた免疫抑制剤の影響で腫瘍の増殖が促進され、同年2月に合併症のため自宅で死去した。
その後の調査の結果、ドナー肺の検査で悪性の腫瘍が見落とされていたことが判明。ドナーは1日にたばこ50本を吸うヘビースモーカーだったことも分かった。
病院側は、喫煙者から提供された肺を移植するのは珍しいことではないと弁明、「当院はこれまで極めて良好な成績を挙げており、これは極めて稀なケース」だと主張した。
同病院によると、英国では2008年9月だけで146件の肺移植手術が行われる一方、待機患者84人が死亡した。喫煙者の肺を使わなければ、移植で救える患者はさらに激減してしまうため、ほかに選択肢はないとしている。







