新型インフルのワクチン接種開始 医療従事者を優先
2009年10月19日配信
新型インフルエンザワクチンの接種が19日、医療従事者を対象に全国各地で始まった。医療従事者は、ワクチンの供給量に限りがあるとして政府が設定 した優先接種対象の順位1位。主に新型インフルエンザ患者の診療にかかわる医師や看護師らで、約100万人を対象に国産ワクチンを接種する。
甲府市の井上内科小児科医院では、この日午前10時ごろ、井上利男院長(70)が看護師の長沼和子さん(61)の右腕に0・5ミリリットルのワクチンを注 射した。接種後、長沼さんは「副作用の不安はない。(医療従事者を最優先とするのは)患者と接触するので良いことだと思う」と話した。
同医院には16日に1ミリリットル入りのワクチンが5本(10人分)届いた。追加分も含め、最終的に15人のスタッフが接種を受ける予定。井上院長は「基礎疾患(持病)のある人に打つのは(副作用の面で)不安はあるが、危機は乗り越えられると思う」と効果に期待した。
ただ、接種に向けた準備状況は都道府県や地域によってまちまちで、初日のこの日に開始できない所も出た。こうした地域でも、近日中に接種が始まる見通しだ。
医療従事者に続き、来月には重症化のリスクが高い妊婦や持病を持つ人への接種が始まり、その後、1歳から小学校低学年までの子ども、乳児の保護者らに順次接種される。
厚生労働省は、従来2回としていた国産ワクチンの接種回数を13歳以上は高リスク者も含め原則1回に変更する方向で、対象ごとの接種時期は当初の予定より前倒しになる可能性がある。新たな接種スケジュールは今週中にも示される。







